歯医者で歯を美しく!歯のヤニ取りの方法とその費用

    歯医者で歯を美しく!歯のヤニ取りの方法とその費用

    黄ばんだ歯が気になって、口を大きく開けて笑えないという方や、妊娠や結婚を機に喫煙を辞めたのに、歯が白くならない。という悩みを抱えている方は、意外と多いのです。

    そんな方にご紹介したいのは、歯医者で歯のヤニを除去する方法。しかし、歯医者にかかってしまうと、時間も費用もかかるというイメージがある方が多いでしょう。そこで、歯医者でのヤニ取りとその費用や、治療にかかる時間についてご説明します。

    この記事の目次

    1.黄ばみの原因

    もともと歯が黄色っぽい方もいれば、毎日の歯磨きをきちんとしているのに、徐々に黄ばんでいったという方もいらっしゃいます。どちらにせよ、黄ばんだ歯にコンプレックスを抱えてしまう方は多いのです。では、なぜ歯が黄ばむのでしょうか。その原因をご紹介していきます。

    歯の黄ばみはタバコのヤニが原因?

    歯を黄色くしていく原因として考えられるのは、外因性の原因です。これには、飲食物や喫煙、虫歯や虫歯治療のかぶせものなどが関係します。中でも、喫煙は歯が黄ばみやすく、タバコのヤニが歯の表面に徐々に付着していき、いつの間にか歯が黄ばんでいるということが多いようです。また、タバコとともによく摂取されているであろう、コーヒーや紅茶も、歯に着色しやすい飲料であるといわれています。

    2.歯医者で行われている歯を白くするケア

    歯医者で行われているヤニ取りとケアには、「クリーニング」と「ホワイトニング」、「歯石除去」の3種類があるといわれています。「クリーニング」と「ホワイトニング」は何が違うの?「歯石除去」はなんのためにするの?という方は多いでしょう。では、その3つの特徴と違いをご紹介していきます。

    2-1 クリーニング

    クリーニングとは、歯についてしまう汚れや着色をお掃除して、歯をその人のもつ本来の色へと戻すことができます。しかし、本来の色が黄色っぽい方は、クリーニングでは、持って生まれた歯の色以上には白くなりません。さらに、コーヒーなどのステインによる着色は、きれいに取ることができますが、タバコのヤニを完全に取り除いてしまうことは難しいとされています。

    タバコのヤニは、ほかの着色に比べ、頑固にこびりついてしまっており、それを取っても、すぐタバコを吸ってしまえばまたヤニがついてしまうからです。一時的にキレイにしたいという方は、クリーニングでも十分かと思いますが、常に白い歯でいたいと思う方には、次のホワイトニングがよいでしょう。このように、歯のお掃除のみをしてくれるのが「クリーニング」です。

    2-2 ホワイトニング

    ホワイトニングとは、クリーニングが歯の掃除をするのに対し、お薬を使って歯を白くしていきます。患者さんの中には、薬剤の影響で知覚過敏が残ることがあります。

    しかし、最近では技術の向上や開発によって、ほとんど痛みを感じないシステムも出てきているようです。

    2-3 歯石除去

    ヤニ汚れに加えて歯石がある場合には、歯石除去を行います。歯石とは、歯の周りで細菌が唾液中のミネラル成分と結びつき、石のように固くなったものです。

    歯石は、たくさんの穴が開いているので、その穴で菌が繁殖し、歯や歯茎を攻撃してしまうのを防ぐために、歯石の除去を行います。

    3.歯医者のヤニ取り、保険適応について

    歯医者でヤニを取るのに保険は適応される?それとも全額負担?と心配になってしまいますよね。保険が適応されればその分費用の負担も少ないので、できれば保険を使えるヤニ取りをしたいと思う方が多いでしょう。

    そこで、保険適応されるヤニ取りと、保険適応外のヤニ取りに分けてご説明していきます。

    3-1 保険適応されるヤニ取り

    実は、保険が適応されるかどうかを決めるのは、「病気の治療を前提」としているもののみです。そのため、着色除去のみが目的のものでは、保険が使えません。保険適応とされるのは、歯周病治療の一貫としての「歯石除去」や「歯のクリーニング」になります。

    歯周病の検査後、除去が必要と診断とされれば保険適応となります。

    3-2 保険適応外のヤニ取り

    保険適応外でのヤニ取りですが、歯周病など病気の治療を目的としないものは、すべてこれに当てはまります。歯の着色を落とすことのみを目的とした、クリーニングは保険適応外です。歯を白くし、キレイに保つことが目的であるホワイトニングも保険適応外となり、費用がかさんでしまいます。

    保険が使えるかどうかは、あくまでも検査で歯周病であると診断した場合です。

    4.歯医者でヤニ取りする場合の治療時間

    歯医者といえば、治療に時間がかかったり、何回も通わなくてはいけなかったり・・・と、少し面倒なイメージがありますよね。しかし、技術の進化とともに治療時間も短くなってきている歯医者もあるのです。また、歯医者でヤニ取りをしたあとの注意事項なども、ここでチェックしていただきたいと思います。

    4-1 治療時間

    治療にかかる時間は、1回につき30分ほどです。長くても1時間あれば終了するのが、一般的でしょう。また、ヤニ取りのやり方や種類にもよって変化します。専用の機械を使った従来のクリーニングでは、歯石やヤニなどを落としたあとに、専用の機械と研磨剤が入ったペーストを使って、歯の表面を磨き上げるのです。そのため、1時間ほどかかってしまう場合がほとんど。

    4-2 治療頻度

    歯石は時間が経てば、また付着してしまうものなので、保険適応外で一気に済ましてしまったとしても、半年に1回はクリーニングに行くのが理想的といえるでしょう。

    4-3 治療後の注意事項

    歯石がたくさん付着していた方や、歯周病が重度だった方は、クリーニング後に痛みを伴う場合があります。歯の表面をきれいにしたあとは、今まで汚れや歯石で隠れていた部分が露出してしまうことから、刺激に敏感になり、痛みを引き起こすのです。歯がしみるという方は、歯磨きをやさしく行ってください。痛みが気になり歯磨きもできない!という方は、施術した歯医者さんに相談しましょう。。

    また、歯茎が痛むという方は、歯石が奥深くに残ってしまって、これが治癒過程で刺激してしまっているので、再び原因である物質を取り除く必要があります。そのため、歯茎の痛みが気になった方は、あまり我慢せずに歯医者へ相談してください。

    5.まとめ

    歯のヤニ取りに関することをご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。これを参考に、歯のヤニや汚れとさよならをして、自信に満ちた笑顔で毎日過ごせるとよいですね。

    監修日:2016年08月11日
    野崎 康弘院長監修
    経歴・プロフィール

    経歴
    ・1990年 日本歯科大学 卒業
    ・1990年 歯科医師免許取得
    ・1990年~1995年 医療法人社団医恵会勤務
    ・1996年 医療法人社団 医康会 ジェイエムビル歯科医院 開設
    ・1999年 プラトンインプラント受講修了医
    ・1999年~2001年 社団法人台東区浅草歯科医師会公衆衛生理事
    ・2011年~2017年 公益社団法人浅草歯科医師会地域医療理事
    ・2011年~2017年 台東区在宅医療連携協議会委員
    ・2014年~2015年 日本歯科医師会生涯研修事業修了
    ・2016年 東京都医師会在宅リーダー研修修了
    ・2016年10月 東京都歯科医師認知症対応能力向上研修修了
    (厚生労働省制定)
    ・2017年~現 台東区介護認定審査委員

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    執筆者:歯科+編集部

    執筆者:歯科+編集部

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