コラム

口腔内トラブルの原因かも!ドライマウスの症状と4つの治療

目について、ドライアイという言葉はかなり浸透してきましたが、実は口についてもドライマウスという病状があります。ドライマウスは虫歯などのトラブルの原因になりますが、そもそも病状に気がついていないケースも少なくありません。

ドライマウスとはいったいどんな病気で、どうやってセルフチェッすればよいのでしょうか。また、ドライマウスはなぜ起こるのか、その原因といろいろな改善方法、治療方法についても知っておきましょう。

 

1.こんな症状は要注意!ドライマウスのセルフチェック

口の中が乾燥し、さまざまなトラブルを引き起こすのがドライマウスですが、目が乾燥するドライアイほどにはまだ一般に浸透していません。ドライマウスというのはいったい、口腔内がどのような状態になることをいうのでしょうか。

まずは、ドライマウスの主な症状について知りましょう。そして、まだ良く知られていないドライマウスについてセルフチェックする方法を知り、自分の口腔内の状態を自分で把握できるようにしておきましょう。

1-1 ドライマウスとは何か

ドライマウスとは、口の中の唾液が減少して乾きやすくなってしまうことをいいます。一般に口の中が乾く状態が3か月以上続く慢性的なケースをドライマウスと診断します。軽度の場合は自覚症状がない場合が多いですが、重度になると口の中がただれたり出血したりするケースもあります。

1-2 ドライマウスのセルフチェック

ドライマウスになると、いくつか特徴的な症状が出ます。次のような症状がないかセルフチェックしてみましょう。下記の項目に3つ以上当てはまった方は要注意です。

【ドライマウスのセルフチェック項目】

・口が渇きやすい

・口の中が荒れやすい

・口の中がネバネバしやすい

・乾燥している食べ物をうまく飲み込めない

・口臭が気になる

・ガムを噛んでも唾液が少ない

・虫歯や口内炎が多くなった

2.ドライマウスの意外な5つの原因

ドライマウス

口腔内の環境を悪くする可能性があるドライマウスですが、どんなことが引き金になって起こる症状なのでしょうか。実はドライマウスの原因は、思いがけないところにあります。

日常的に何気なく行っている良くない習慣が原因だったり、アゴの力が弱くなっていることが影響していたりします。また、ある特定の病気が原因でドライマウスになる場合もありますので、ドライマウスに気がついたらできるだけ早く適切な対処をしなければなりません。

2-1 口呼吸

口を開けることが多いと口の中が乾きやすくなりドライマウスを引き起こします。鼻呼吸ではなく口呼吸になっていると、一日中口が開いている状態になるので、ドライマウスになる可能性が高くなります。

2-2 咀嚼力の低下

ドライマウスは唾液が少なくなるという症状ですが、唾液が少なくなる原因のひとつに噛む力が弱くなることがあげられます。噛むことで唾液腺が刺激されて唾液が出るので、噛む力が弱くなると唾液が出にくくなってしまいます。

2-3 服用薬の影響

ある特定の内服薬の影響で口の中が乾きやすくなる場合があります。たとえば降圧剤や花粉症の抗ヒスタミン剤、鎮痛剤や抗鬱剤などです。

2-4 ストレス

緊張して口の中が乾くという症状が出る場合がありますが、これもドライマウスです。精神が緊張すると交感神経が優位になるためです。

2-5 病気

糖尿病や脳卒中、シェーグレン症候群など特定の病気によってドライマウス状態になる場合があります。更年期障害も原因になります。

3.すぐに始められるドライマウスの治し方

ドライマウスの原因はいろいろありますが、原因が分かれば治療法もおのずと分かってきます。ドライマウスは口の中が乾燥してしまう症状なので、口呼吸などで口を開けないようにすることがまず大事です。

このほかにもあごの噛む力を強化する方法や、セルフケアとして唾液腺マッサージを行うという方法もあります。ドライマウスの症状改善のためにはどんなことをすればいいのでしょうか。また、具体的にどんなやり方で行えばいいのでしょうか。

3-1 口呼吸を治す

ドライマウスの原因は口を開けてしまうことにあるので、口を閉じられるように口呼吸の改善をします。例えば、マウスピースや閉口テープをつけて寝ることで夜間の口呼吸を緩和することができます。昼間はマスクをつけて外出するというのもよい方法です。また、鼻づまりがひどく口でしか呼吸ができないという方は一度、耳鼻科で診察してもらうことをおすすめします

3-2 咀嚼力を高める

柔らかかいものばかりを食べていると噛む力が弱くなってきます。噛みごたえのあるものを、時間をかけてしっかり噛むことで、アゴの力を維持するようにします。たとえば、スルメや肉類、たくあんやせんべいなどがあります。

あごや舌といった口の周りの筋肉が衰えると、唾液の分泌がされにくくなります。普段からさきイカやみりん干し、茹でた豚もも肉、焼いた牛もも肉・乾パンやモチ・油揚げ・たくあん・生の人参やセロリ・アーモンドなどのナッツ類・かりんとうやせんべいなど、噛みごたえのある食品をとるように心がけましょう。

3-3 口が渇きやすいものを避ける

十分な水分をとるとともに、体の水分が少なくなるようなものを控えるようにします。喉が乾きやすくなる甘い飲み物やカフェイン、アルコールなどは控えるようにしましょう。

3-4 唾液腺マッサージ

唾液の分泌を促すには、唾液腺を刺激する方法もあります。耳下腺は耳たぶの前辺りにありますので、指の腹でゆっくり円を描くようにマッサージします。あご先のくぼみにある舌下線も唾液の分泌を促してくれるので、両手の親指を添えて押すとよいです。アゴの下に沿ってある顎下腺は、親指をアゴの下に当てながら、アゴから耳までそっと押していきます。

3-5パタカラ運動

唾液の分泌を促すだけでなく、咀嚼するための筋トレにもなるのがパタカラ運動です。
お口を大きく動かしてはずかしがらずに『パ』 『タ』 『カ』 『ラ』と繰り返すだけです。
マッサージと組み合わせることで高い効果を発揮します

4.ドライマウスになった時の注意点

ドライマウスの注意点

ドライマウスになると、口腔内にさまざまなトラブルが起こりやすくなります。ドライマウスが引き起こすのは、虫歯や歯周病、嚥下能力の低下、口臭、口内炎などたくさんあります。こうしたトラブルがあると口腔内の状態がどんどん悪化してしまいます。

トラブルがドライマウスからどうやって引き起こされてしまうのかを知り、ドライマウスにできるだけ早く気がついて改善していくことが必要です。さまざまなトラブルと問題点をまとめました。

4-1 虫歯、歯周病

唾液が正常出ることは虫歯の予防にも役立っています。唾液に含まれているリン酸などが作用して、歯の再石灰化が促されて虫歯になるのを防ぎますが、ドライマウスになると唾液の分泌が減るので虫歯になりやすくなります。同じように、唾液には口腔内の自浄作用があるので、唾液が減ると歯周病菌が増えやすくなり、同時に歯周病リスクも高まることになります。

4-2 嚥下能力の低下

唾液があることで食べ物が飲み込みやすくなっているので、ドライマウスになると嚥下に困難が生じる場合があります。乾いた食べ物を飲み込むときにつかえるような感じがあったら注意が必要です。

4-3 口臭

ドライマウスは唾液の量が少ないため、下にできる舌苔が口腔内に残りやすくなります。この舌苔が原因で口臭を引き起こす場合があります。

4-4 口内炎

ドライマウスで口腔内が乾くと粘膜に傷がつきやすくなります。歯などで傷がつき口内炎になる可能性が高くなり、できた傷を保護する力も弱いので治りにくくなってしまいます。

5.まとめ

ドライマウスは、初期の頃は症状も少なく気がつきにくいものです。しかし放っておけば口腔内にさまざまなトラブルを引き起こしてしまうので、早めに気がついて対処することが大事です。原因はさまざまで薬の影響などもあります。自分のドライマウスの原因を正しく把握することが重要です。

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監修医 尾上剛先生

ごうデンタルクリニック
院長:尾上 剛
住所:東京都目黒区平町1-27-2 2F


尾上 剛先生

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